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【本の紹介】ソラの星


ソラの星 (メディアワークス文庫)ソラの星 (メディアワークス文庫)
(2012/01/25)
岩関 昂道

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「猫と人間の関係性は不思議だ。つかず離れず、という言葉がしっくりとくる。人間は猫を縛ることができない。猫も人間を頼りはしない。が、紀元前四千年頃の古代エジプトから今日に至るまで、本来臆病な性質を持っているはずの猫が、必ず人間の近くで暮らしているのだ。それも世界中、至る所で」






猫小説と言ってまず思い浮かぶのはかの有名な護民官ピートよろしく(そして審判者ピートも)『夏への扉』だ。『夏への扉』は確かに今思えば凡庸なガジェットSFに違いないが、この『ソラの星』も読んでみれば凡庸なガジェットに埋め尽くされたSFファンタジーだった。
大学生の合田アキラはとある夏の夜に行き倒れの少女ソラを拾った。「組織に追われてる」とか「5日もかかる場所から歩いてきた」とか「携帯を直してる」とか、なにやら“電波”な感じの少女。あれこれあってアキラはソラを居候させる事になったが、なんでも興味を持って首を突っ込むソラは、死を予知する猫「リル」に興味を持った……というあらすじ。
死を予知する猫云々と聞いてクリスタル・コミュニケーションのような“感動系ラノベ”かなあと思って読んでみると、まあこれがなんてことはない凡作で、すこし肩透かしを食らってしまった。最初のアイディアこそ素晴らしいものの、ストーリーは平凡、ガジェットも別段変わったところもない、語り口はライトノベルらしいが“あえて”MWで出版した意図はなんだろう?と思ってしまうほど。
ならば何故わざわざブログに書くかと言うと、僕がこの小説を読んでいる時に、児童文学でも読んでるような懐かしさを感じたからだ。コテコテしたラノベらしさもSFらしさもファンタジーらしさも薄っぺらく全部ごちゃまぜにして、単なる日常の奇妙な物語としてあっさりと仕上げてしまう感じは、児童文学の、あるいはジュブナイルとしてのラノベのそれに近いのかもしれない。そう考えると、今は文章こそ稚拙なものの、今後に期待できる作風なのかなと思ったり。どうか昨今の萌え風潮に流されず、このままの路線で書いていってもらえれば、と願いたい。
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